バスキア展 メイド・イン・ジャパン

11月17日まで森アーツセンターギャラリーで開催されている「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」に行ってきました。


ジャン=ミシェル・バスキア《ナポレオン》 1982 年 121.9 x 121.9 cm


カンバスが、正方形に組まれた木枠に張られ、いずれもが赤く塗られています。


画面上部の白地に書かれた文字は、細い黒線や太い赤線で上から消されており、その消され方はやや乱暴です。

その真下には"1 MILLION"と細い黄色で、そして、"ONE MILLION YEN"と太い白色で誰にでもはっきりと分かるように書かれています。

そして、画面の半分より下には、白い四角の地に"VERSUS PORK"という文字が三段にもわたって書かれているのがわかります。。

画面の周囲に目をやると、緑と黄色の線がかなり入り乱れて描かれ、さらに、右上には "D"と"P"の二文字が、右の真ん中より下には"V","P","K"の三文字が、いずれも黄色く書かれているのが目に留まります。



さて、この《ナポレオン》を通して、バスキアが描きたかったものとは何なのでしょうか?


"VERSUS PORK"と書かれていることから、「豚肉と何かが対峙されている」というところまでは読み取れますね。そして、その「対戦相手」を画面に求めるとするなら、「何か」は「百万円」以外にはあり得ません。

「百万円と豚肉とが同じ価値」という意味なのでしょうか?そうだとすると、バスキアが本当に我々に伝えたかったことは何なのでしょうか?


私の勉強不足で今はここまでしか分かりませんが、もう一度行って、よく作品をみて、考えてみたいと思います。


0コメント

  • 1000 / 1000

猫とアートとスポーツカー