現在、上野の東京都美術館で、「伊庭靖子展 まなざしのあわい」が開催されています。
外光がカーテン越しに入ってくる部屋の真ん中に、黄色いハート形の器が一つ、描かれています。
そして部屋に入ってきた光は器に反射し、窓ガラスには器の影がうっすらと映っています。
さらに、画面手前の様子もぼんやりとではありますが、映っています。
私にはこの作品は、「光と影の新しい表現型」のように思えました。
カラヴァッジョやフェルメールが描いたような「二分法」としての光と影ではない、「連続体」としてのそれらの表現が、この作品の非常な斬新さだと感じたのです。
だからこそ、なんだかこの作品の全体には「柔らかな」感じがすごく漂っているように思えたのです。
みなさんもそんな「柔らかな世界」を味わってみませんか?
ぜひ、展覧会に行ってみてください。
猫とアートとスポーツカー
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